もくじ
溶岩ボートツアー Lava Boat Tour
現在のこのツアーは、2018年のレイラニ地区からの噴火による影響で、ツアー内容がだいぶ変わってしまいました。まずは注意事項をご覧ください。
注意事項
催行状況
オーシャンエントリーは発生していません。(2021年10月13日現在)
オーシャンエントリーがない時期は、溶岩ボートツアーは催行されません。催行状況は、各催行会社 のWEBサイトにてご確認下さい。
安全面
2018年7月16日、オーシャンエントリー付近の溶岩が爆発して、溶岩ボートツアーの乗客に重傷者が出る事故がおきました
ご参加の際にはツアー内容をよく確認し、十分理解する必要があります。
安全面に対する経緯
2017年3月28日、オーシャンエントリーから 300m以内への侵入が規制により禁止に。その後、特例で許可を取った催行会社のツアーのみ、以前と同様に 50mまで近づくことが可能になりました。しかし、2018年7月の事故を受けて、この特例はなくなったようです。
現在、安全面は事故当時よりも改善されているはずです。反面、ツアーの醍醐味である迫力は失われているでしょう。
出航地の問題
出航地域が「ポホイキ」から「ヒロ」へ変更
以前はポホイキ港から出港していましたが、2018年の噴火の際に港が溶岩に埋まり、現在は利用できません。そのため、出航地がヒロに変更されました。
ヒロからオーシャンエントリーまでの距離がかなり長いうえに、波がかなり荒いと聞きます。欠航になる日も度々あるのだとか。以前よりも過酷なツアーになっていることが考えられます。その辺を踏まえて、ツアーの参加を検討してみてください。
オーシャンエントリーについて
前述しましたが、このツアーはオーシャンエントリーが発生していないと催行されません。そこんとこ重要!
オーシャンエントリーとは?
キラウエア火山(プウ・オオ火口)から流れ出た溶岩は、海に向かって移動していきます。それが海に辿り着くと、海水と反応してジュワっと盛大に水蒸気を上げる。立ち昇る水蒸気は、かなり遠くからでも確認できる程。
このように、灼熱の溶岩が海に流れ込んでいる場所のことをオーシャンエントリーと呼んでいます。
カラパナ・オーシャンエントリー(2010年9月)
オーシャンエントリーは、常に発生しているわけではありません。何年間も当たり前のように続いたこともありましたが、2012年12月の発生時は、たった8ヶ月で終わってしまいました。その後3年間、音沙汰ナシ。そして再び復活!
カモクナ・オーシャンエントリー(2017年7月): ヘリより撮影。オーシャンエントリーの右側に溶岩ボートが写っています。
2018年にレイラニ地区で盛大に活動した噴火口「亀裂8」も数か月で止まりました。その後、溶岩が戻ってくる気配は殆どありません。
カポホのオーシャンエントリー(2018年7月): これを見た一月後くらいには活動休止状態へ
オーシャンエントリーは、あったりなかったりを繰り返すものと覚えておいて下さい。
オーシャンエントリーの有無の確認
最新情報は、USGS (HVO) の Current Alerts (Daily Update) で確認するべし。その際は "Ocean Entry Hazards" の部分に注目してみて。ここに活動の有無が記載されます。もし、この項目(もしくは類似の項目)自体がない場合は、オーシャンエントリーが長い間発生していない状態と言えるでしょう。
参考サイト
USGS (HVO) > Current Alerts (Daily Update) / Photos & Video
催行会社一覧(2018年7月現在)
溶岩ボートツアーを催行している会社を載せておきます。
オススメの時間帯
明け方4時~5時発のツアーが一番波が穏やか。午後は波が荒く欠航になる可能性高し。ということで早朝ツアーがオススメ。ただしデメリットがあります。
早朝ツアーのデメリット
- 早朝すぎる
集合時間はツアー開始時刻の30~40分前。宿を出発する時間は、もはや夜中!
- 綺麗な写真は撮りづらい
船で動き回るので、暗いうちはブレブレ写真を量産してしまうでしょう。空が白んできても、写真を撮るにはまだまだ暗い。写真より動画がオススメ。
- 当日発生のトラブルは対応不可能
英語が堪能な方は催行会社に直接連絡すればよいのですが、そうでない方はご注意を。
日本語対応の現地旅行代理店を通して予約した場合でも、当日トラブルが起きた際に対応してもらうことは不可能です。時間は真夜中。非常識過ぎる時間帯のため連絡できません。
トラブルが心配な方は、早朝以外の時間帯を選ぶべし。